PREP法とは?結論から伝わる話し方の型と、60秒で話す例文
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「結局、何が言いたいの?」と聞き返された経験はありませんか。話がうまく伝わらない原因は、話す内容よりも話す順番にあることがほとんどです。この記事では、結論から話すための定番の型「PREP法」を、例文と練習方法つきで解説します。
PREP法とは
PREP法は、話や文章を結論 → 理由 → 具体例 → 結論の順に組み立てる型です。4つの要素の英語の頭文字をとって、PREP(プレップ)と呼ばれます。
- PPoint
- 結論。最初に「何が言いたいか」を一文で言い切る。
- RReason
- 理由。なぜその結論になるのかを短く添える。
- EExample
- 具体例。数字・体験・事実で理由を裏づける。
- PPoint
- 結論。最初の結論をもう一度伝えて締める。
ビジネスの報告や面接の受け答えでよく使われる型ですが、特別な場面だけのものではありません。「週末どうだった?」という雑談でも、「楽しかった。久しぶりに海に行けたから。…」と、PREPの順で話している人は少なくありません。
PREP法で話すと伝わる理由
聞き手が「何の話か」を最初に知れる
話し言葉は、文章と違って読み返せません。結論が最後にある話だと、聞き手はゴールが分からないまま、すべての情報を覚えておく必要があります。最初に結論を聞いていれば、そのあとの理由や具体例を「結論を支える材料」として整理しながら聞けます。
話し手も脱線しにくくなる
最初に結論を口にすると、そのあとに話すべきことが「その結論の理由と根拠」に絞られます。話しながら考えがまとまらなくなる、途中で何の話だったか分からなくなる、といった失敗が減ります。
途中で遮られても要点は伝わる
会議や面接では、話の途中で質問が入ったり、時間切れになったりします。結論を先に言っておけば、最後まで話せなくても一番大事なことは相手に届いています。
場面別の例文
実際の場面に当てはめると、PREP法は次のようになります。どの例も、最初と最後の一文だけを読めば言いたいことが分かる点に注目してください。
面接で「あなたの長所は?」と聞かれたら
- P結論
- 私の長所は、物事を最後までやり抜く粘り強さです。
- R理由
- 一度引き受けた仕事は、壁にぶつかっても方法を変えながら完了させることを大切にしているからです。
- E具体例
- 前職の社内システムの移行では、予定していたツールが要件を満たさないことが途中で分かりました。そこで代わりのツールを3つ比較して上司に提案し、当初の期限どおりに移行を終えました。
- P結論
- この粘り強さを活かして、御社でも任された仕事を最後まで責任を持ってやり遂げたいと考えています。
会議で提案をするなら
- P結論
- 来月の勉強会は、オンライン開催に切り替えることを提案します。
- R理由
- 会場費を抑えられるうえに、遠方の人も参加しやすくなるからです。
- E具体例
- 前回は会場費が予算の4割を占めました。また、参加者アンケートでは約半数が「オンラインなら毎回参加できる」と答えています。
- P結論
- 費用と参加しやすさの両面から、オンライン開催への切り替えを提案します。
意見を求められたら
- P結論
- 私は、日常の支払いはキャッシュレスのほうが良いと考えます。
- R理由
- 支払いが速く、お金の管理もしやすいからです。
- E具体例
- たとえばコンビニでは、スマホをかざすだけで数秒で会計が終わり、小銭を探して後ろの人を待たせることがありません。使った金額も自動で記録されるので、月末に履歴を見れば何にいくら使ったかがすぐに分かります。
- P結論
- 速さと管理のしやすさから、日常の支払いはキャッシュレスのほうが良いと考えます。
60秒で話すときの時間配分
面接の「1分で自己紹介してください」のように、時間が決まっている場面は多くあります。人が聞き取りやすい速さで話すと、1分間でおよそ300字前後です。60秒で話すなら、次の配分を目安にすると収まりやすくなります。
| 要素 | 時間 | 文字数の目安 |
|---|---|---|
| P 結論 | 約10秒 | 50字(1文) |
| R 理由 | 約15秒 | 70字(1〜2文) |
| E 具体例 | 約25秒 | 130字(2〜3文) |
| P 結論 | 約10秒 | 50字(1文) |
いちばん時間をかけるのは具体例です。結論と理由は短く言い切り、残りの時間を「なるほど」と思わせる材料に使います。
よくある失敗と直し方
結論がぼやけている
「いろいろありますが」「〜かなと思います」で始めると、聞き手には結論が伝わりません。迷いがあっても、まずは「私は〇〇だと考えます」と一文で言い切りましょう。条件や例外は、理由や具体例の中で補えば十分です。
理由を並べすぎる
理由が5つも6つもあると、聞き手は覚えきれません。短い時間なら理由は1つ、多くても3つまでに絞ります。複数あるときは「理由は2つあります」と先に数を言うと、聞き手が身構えて聞けます。
具体例が抽象的
「コミュニケーションを大切にしてきました」だけでは、具体例になっていません。いつ・どこで・何を・どれくらいが入ると、話が一気に具体的になります。数字や固有の場面を1つ入れることを意識しましょう。
最後の結論を省いてしまう
具体例を話し終えたところで満足して、最後のPを忘れがちです。締めの結論は、最初の結論を言い換えたものでかまいません。話の終わりがはっきりして、聞き手の記憶にも残りやすくなります。
向いている場面・向いていない場面
PREP法が特に力を発揮するのは、相手が結論を知りたがっている場面です。
- 面接での質問への回答
- 上司への報告・相談
- 会議での提案や意見
- メールやチャットでの連絡
一方で、お詫びや相手の気持ちに寄り添いたい場面では、いきなり結論から入ると冷たく聞こえることがあります。そうした場面では、最初にひと言クッションを置いてから本題に入るなど、型にこだわりすぎず調整しましょう。
なお、プレゼンや説明のように話の全体像を先に見せたい場面では、要約 → 詳細 → 要約の順で話すSDS法もよく使われます。どちらも「最初と最後に要点を置く」という考え方は同じです。
PREP法を身につける練習方法
型を知っているだけでは、本番で使えるようにはなりません。頭で組み立てるのではなく、口が自然にPREPの順で動くようになるまで、声に出して練習するのが近道です。
1. 身近なお題で、毎日1回話す
「朝食はパン派?ごはん派?」「好きな季節は?」のような軽いお題で十分です。答えが簡単なお題ほど、型に集中して練習できます。
2. 時間を区切る
タイマーで60秒を計って話します。時間の制限があると、結論を先に言わないと間に合わないので、自然とPREPの順で話す癖がつきます。
3. 録音して聞き返す
自分の話を聞き返すと、「最初の一文が結論になっていない」「具体例がない」といった癖がはっきり分かります。最初は恥ずかしく感じますが、最も上達が早い方法です。
4. 慣れたら、難しいお題に広げる
型に慣れてきたら、面接の想定質問や時事ニュースへの意見など、考えないと答えられないお題に挑戦しましょう。本番に近いお題で練習しておくほど、いざというときに型が出てきます。
1分de言語化では、お題に答えた内容をAIが「結論ファースト」などの5軸で採点し、模範解答も返します。PREP法で話せているかを毎回スコアで確認できるので、録音と聞き返しの練習をまとめて行えます。
まとめ
- PREP法は結論 → 理由 → 具体例 → 結論の順で話す型
- 最初に結論を言うことで、聞き手は話を整理しながら聞ける
- 60秒なら、具体例にいちばん時間をかける
- 結論は言い切り、理由は絞り、具体例には数字や場面を入れる
- 身につけるには、時間を区切って声に出す練習を毎日続ける
まずは今日、身近なお題で1回だけPREP法で話してみてください。最初の一文を結論にするだけで、話の伝わり方は大きく変わります。
PRACTICE
読んだ型は、声に出して身につける。
1分de言語化は、お題に60秒で答えるとAIが「結論ファースト」を含む5軸で採点する言語化トレーニングアプリです。PREP法で話せているかを、毎回スコアで確かめられます。